世界で続く高い人気、エナジードリンク
2016年 6月21日
エナジードリンクに対する規制は、世界各国で昨今見られる。バルト三国のうちラトビアとリトアニアは、18歳以下の消費を禁止し、販売制限を実施している。南米ウルグアイでは輸入そのものを禁止している。
このように、エナジードリンクに対する規制は厳しくなる地域が出てきているものの、世界全体で見るエネジードリンクの売上は確実に増えていると市場調査会社ユーロモニター社は報告する。2015年最大の市場は依然米国で、アジア太平洋地域、西欧が続いた。どの地域でも今後更なる成長が予測されており、中国は、2020年までにその売上を倍増させるとも見られ、その場合には世界全体の半分近くの売上を占めることとなり、2025年頃には世界最大の消費国米国を抜くとも見られる。
このようなエナジードリンクの衰えることのない人気の理由のひとつには、エネルギーだけでなく、水分・栄養補給、レラックス効果も期待できるため、若者だけではなくシニア世代にも受け入れ始められている点にあると言う。
また、エナジードリンクを、より消費者になじみある飲料、例えば、果汁飲料、RTDティー、ボトルドウォーターなどとミックスして生まれる新しい飲料が、今、世界各地で広がっている。ペプシコ社によるマウンテン・デュー・キックスタートは、エナジードリンク・ファンに新たなるフレーバーを提示するものであり、また、米国で人気急上昇中のアイスコーヒーもまた、一種のエナジードリンクに似た機能性が消費者にアピールしていると見られる。
以下、2015年のエナジードリンク・メーカー、世界市場シェアの内訳:
レッドブル社 (オーストリア) 30.20%
モンスター・ベヴァレジ社 (米国) 21.10%
TCファーマスーティカル社 (オリジナル非炭酸レッドブル)(タイ) 11.80%
サントリー社 (日本) 4.00%
ロックスター社 (米国) 3.60%
(FOODnavigator.com, June 14, 2016)