注目の家庭用炭酸飲料製造マシーン、販売中止に
2016年 6月 9日
コーヒー・マシーンとポッドで、米国コーヒー飲料業界を大きく変えたキューリグ・グリーン・マウンテン社は、開発に10億ドルを投じたシングルサーブ炭酸飲料製造マシーン、キューリグ・コールド(弊社業界情報2015年10月1日付に関連記事)の製造・販売の中止を一昨日発表した。昨年9月の発売からわずか9か月しか経っていなかった。
コカ・コーラやDr.ペッパーなどを含む飲料ポッドと水だけで、冷えた、鮮度の高い飲料を家庭で作れるとして、発売前から宣伝を展開していたキューリグ・コールドではあるが、発売直後から、購入した消費者より、マシーンのサイズ、音、価格、飲料製造にかかる時間等に関連する苦情が相次いでいた。
2014年にキューリグ社の株16.8%を取得したコカ・コーラ社は、キューリグ・コールド開発に当たっては、ダイエット・コークやスプライトのマシーン専用飲料ポッドを提供していた。しかし、2015年末に、キューリグ社が投資グループJABグループによる買収提示を受けた際に、コカ・コーラ社はキューリグ社株を手放した。
(FoodBev Media, June 8, 2016)