炭酸飲料を超える日も近い、ボトルド・ウォーター
2016年 5月26日
2015年の米国人のボトルド・ウォーター消費量は、前年比7.9%増加し、その売上は8.9%増加したと、最新の統計は報告している。米国のボトルド・ウォーター出荷量は、2016年末でなければ2017年には、米国最大の飲料カテゴリーの炭酸ソフトドリンクを追い越す勢いだ(弊社業界情報2016年3月29日付に関連記事)。
ボトルド・ウォーターの多用途性により、ボトルド・ウォーターは、1日の間いつでも、どのような状況においても消費をするのに最も適した飲料である。炭酸のように非常に冷たくする必要もなく、またコーヒーや茶にように熱くする必要もない。家庭やオフィスで好まれる3~5ガロン・ボトルから小売店で販売されるシングルサーブ容器に至るまで多くの包装形態があり、様々な使用を促している。
健康志向となった多くの米国人が、通常の高カロリー炭酸飲料をダイエット飲料に代える一方で、ボトルド・ウォーターに移行した人々もたくさんいた。人口甘味料を敬遠しダイエット飲料もやめ、ボトルド・ウォーターを選んだ消費者も少なくない。
数年前にPETボトルの廃棄が問題となったが、現在、全てのボトル・ウォーターは100%リサイクル可能であり、多くのボトルド・ウォーター・メーカーは、既にボトルに再生プラスチックを利用している。また、100%再生PETプラスチック・ボトル・ウォーター容器を生産する企業も出てきている。過去10年間で、シングルサーブPETプラスチック・ボトルド・ウォーター容器のリサイクル率は倍増し、PETプラスチック・ボトルド・ウォーター容器が、ごみ集積所に占める割合は、他のどの飲料の容器よりも少なくなり、わずか3.3%である。(ビン66.7%、アルミ7.9%、炭酸飲料用プラスチック製ボトル13.3%)。
また、16.9ozサイズのPETプラスチック・ボトルの平均重量は、2000年から2014年の間に51%軽減している。そして、米国でボトルド・ウォーター製品の生産のために使用される水量ならびにエネルギー量は、その他の容器に詰められる飲料よりも少ないと報告されている。
(BeverageWorld, May 25, 2016)