アルミボトル生産能力増強、米国ビール
2016年 4月12日
ビールメーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社は、先週末、同社傘下の製缶会社メタル・コンテイナー社のミズーリ州アーノルド工場にて、2014年末から建設工事を始めていた2ライン目となるアルミボトル製造ラインの操業を開始した。夏のメジャーリーグ・ベースボール・シーズンの高需要に備えるためだ。今月初旬には、同社フロリダ州ジャクソンビル工場に隣接する地にアルミボトル製造工場建設を発表したばかりである(弊社業界情報2016年4月5日付に関連記事)。
約1億6,000万ドルを投じたミズーリ州アーノルド工場第2ラインは、米国の製缶機械メーカー、ベルバック社の高速ネッキング・システムを使用し、D&I 工程によるアルミボトルを製造する。このライン増設により、メタル・コンテイナー社のアルミボトル生産能力は倍増し、生産量は年間10億缶以上となる。現在、同社は、需要に対応するため、オハイオ州にある製缶会社エクサル社からもアルミボトルを購入している。
メタル・コンテイナー社のミズーリ州アーノルド工場は、アンハイザー・ブッシュ社本社のあるセントルイスから南方に位置する。通常のアルミ缶ならびに缶蓋も製造し、ペプシコ社やモンスター・ベヴァレジ社を含む米国主要ソフトドリンク・メーカーにも缶を供給する。
ビール用アルミボトルは、その利便性で、屋外で行われるスポーツ・イベントやバーベキューでこれからの季節を過ごすことの多い米国人に人気が高い。
16ozサイズのアルミボトル(ツイストオフ・タイプ)の需要は、昨年、前年比30%増を記録した。
(The Canmaker, Apr.9, 2016)