ミレニアル世代、ビールよりもワイン・蒸留酒

2016年 3月17日

若い米国人は、前の世代に比べ、蒸留酒やワインを大変好むことが明らかになっている。18~29歳の米国人のアルコール飲料の嗜好は、ここ20年の間に、ビールから、蒸留酒・ワインへと移っていると、ある市場調査会社は報告している。
1992年~93年にかけて実施された同様の調査では、当時18~29歳の米国人の70%が一番好きなアルコール飲料としてビールを挙げた。その数字は、2012~13年には40%にまで落ちこんだ。
また1992年~93年の調査では、ワイン、蒸留酒を一番好きな飲料として挙げた18~29歳の米国人はそれぞれ15%、13%であったのに対し、2012~13年の調査では、その数字は23%、30%と増えている。ワインならびに蒸留酒の伸びはゆっくりしたものではあるが、徐々に確実に増えているとアナリストはコメントする。また、2015年、米国で消費されたワイン全体のうち42%がミレニアル世代によるものとの報告もある。
さらにビールに関して言えば、多くのミレニアル世代が、バドワイザーのような「昔ながらの」メジャービールよりもクラフトビールを好み、21歳から27歳のビールを飲む人たちのうち44%がメジャー・ブランドを一度も飲んだことがないとの調査結果も出ている。
要は、米国メジャービール・メーカーにとっては、嫌な兆候が山ほどあるということである。

(Business Insider, Mar.14, 2016)

業界情報一覧