ハードソーダ、米国で人気高まる

2016年 3月 1日

発泡性アルコール飲料、いわゆるハードソーダ(hard soda)の人気が米国で高まっている。
アルコールの入ったルートビールを中心に、米国のビール・メーカー各社が、最近になり、次々とハードソーダ新製品を発表している。
このトレンドの発端は、昨年6月に、スモールタウン・ブリューイング社により全米で発売された“Not Your Father's ルードビール”である。アルコール度数5.9%の「ビール」であるが、フレーバー・ビールではなくルートビールの印象を残す味だという。昨年末までには7,500万ドル以上を売上げるほどの爆発的な人気ブランドとなり、米国のハードソーダ・トレンドに火をつけた。ノース・アメリカン・ブリューワリーズ社やボストン・ビール社などのクラフトビール・メーカーのみならず、ミラークァーズ社、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社などのメジャーもが新しいフレーバーを掲げたハードソーダで市場に参入し始めた。
一見、クラフトビールの印象を与えるアルコール入りルートビールも多く見られる一方で、ハードソーダ・ブランドを売り出すビール・メーカーは、ビール・カテゴリーを超えたアルコール飲料の選択肢を追い求める、好奇心に満ちた現代の若者の変わりやすい嗜好をとらえるのに必死である様子もうかがえる。
最新の報告によれば、ビールが、米国アルコール飲料市場で最大のシェアを占めていることに変わりはないものの、蒸留酒がシェアを徐々に伸ばしている一方、ビールは、6年連続でそのシェアを落としている。

(CNBC.com, Feb.25, 2016)

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