米国産ウイスキー、依然好調
2016年 2月 4日
米国にて2015年、蒸留酒が、前年に引き続き売上を伸ばしたことを、米国蒸留酒委員会は一昨日発表した。
特にバーボン、スコッチ、カナディアン&アイリッシュ・ウィスキーといったスーパー・プレミアム・ウイスキーが2桁の増加率を記録し、米国消費者への人気の高さを証明した。テキーラもまた、前年比9.4%増の売上を記録した。そして、蒸留酒は、2015年を含め6年連続して、米国アルコール飲料市場おけるビールのシェアに対してその割合を増やしている。
蒸留酒の安定した伸びに寄与する要因の一つとして挙げられるのが、バーボン、テネシー、ライを含む米国産ウィスキーの国内のみならず海外からの需要増加である。これは、米国農家に利をもたらし、また輸出増にも貢献する。蒸留酒醸造のために使用されるとうもろこし需要は2010~2014年の間に176%増、同じくライの場合には64%増加している。
2015年の米国産ウィスキーの輸出先上位国には、英国、カナダ、ドイツ、オーストラリア、日本、フランスが含まれている。今後増加が期待される輸出先としては、ラトヴィア、パナマ、ベトナム、南アフリカ、中国、ドミニカ共和国、ブラジル、台湾が挙げられている。
(BeverageWorld, Feb.2, 2016)