ニトロビール、米国で続く人気
2016年 1月21日
米国で今も人気があるのは「ニトロ(nitrogen)ビール」
炭酸ガスではなく窒素を加えることにより、ビールをグラスに注いだ時、上部が細かい泡で覆われ、飲み口が非常になめらかとなる。
最近発売されたのは、90年代中ごろから既にニトロビールを実験的に製品化していた、人気の高いクラフトビール・メーカー、サミュエル・アダムス社による缶とタップからのニトロビール3種類である。
長い間、際立ったクリーミーなドラフト・スタウトやウィジット缶スタウトでニトロビール部門を独占してきたギネス社(アイルランド)は、昨秋、ニトロIPAを発表、米国でのニトロならびにインディア・ペールのトレンドに参戦した。メジャーであるギネス社がここにきてニトロ新製品を発表した原因のひとつは、米国のバー・オーナーにある。これまではバーには必ず置かれていたギネス・スタウトが、近年徐々にクラフトメーカーによる新しいニトロに代えられるようになったからである。
このように、複数の米国クラフトビール・メーカーが昨年ニトロビールを発売しており、また、レフトハンド・ブリューイング社(米国コロラド州)は、2011年のデビュー以来、ニトロ・ミルク・スタウトで同社の名を全米に知れ渡らせている。一方、バー・オーナーや一般消費者にビールやコーヒーを「ニトロ化」する技術を提供するニトロブリュー社のような新規の会社も出てきている。
(Boston Herald, Jan.14, 2016)