増えるクラフトビール・メーカー買収
2015年12月22日
世界的に知られる大手ビール・メーカーは、自身のブランドの売上低迷を解決すべく、急成長を続けるクラフトビール・メーカーを買収するケースが増えている。
クラフトビール・メーカーの中でもおそらくその会社名とブランド”ファット・タイア”の知名度が最も高いと思われるメーカー、ニュー・ベルジャン・ブリューイング社(米国コロラド州フォートコリンズ)が現在、同社を10億ドル以上で買収する企業を探していると言われている。ニュー・ベルジャン・ブリューイング社は、従業員により100%所有されている企業である。
今年に入っても、クラフトビール・メーカーの買収は相次いだ:
ハイネケン社(オランダ)によるラグニタス・ブリューイング社(米国)の買収。
コンステレーション・ブランズ社(米国)によるバラスト・ポイント・ブリューイング&スピリッツ社の買収。
そして先週、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社は、フォー・ピークス・ブリューイング社(米国アリゾナ州)の買収を明らかにした。
アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社は既にクラフトビール・メーカーを5社買収しており、これが6社目となる。
アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社は、先月より、同じく巨大ビール・メーカー、SABミラー社の約1,080億ドルに及ぶ買収の手続きを進めている。現時点で両社合わせて世界全体のビールの30%以上を手掛ける。
(Reuters, Dec.18, 2015 / MarketWatch, Dec.18, 2015)