ミレニアル世代が注目する新しいワイン容器
2015年12月10日
好調なワイン売上に伴い、米国市場では新しい容器フォーマットも注目を集めている。
米国におけるワイン容器の需要は、年間4.4%増の割合で、2019年には29億ドルに達すると予測されている。この伸びは、安定した国内ワイン消費量、生産量、そしてミレニアル世代(80年代~2000年初頭生まれ)の個人可処分所得増加に支えられている。そしてこの伸びに寄与するもう一つの要素は、米国においてワインが、レストランや特別な機会に注文する飲料というよりはむしろ、家庭で食事をしながら飲む日常的な飲料として定着しつつあることだ。
ビンが、ワインの容器としていまだ多くの人々に好まれる傾向にある中、徐々にではあるがそのシェアは、機能性、他ブランドとの差別化、ビンへのこだわりの少ないミレニアル世代へのアピール等を強みとする他の様々な容器フォーマットに奪われつつある。そのような多種多様な容器の中でもシングルサーブ・サイズ容器がどこにでも携帯できる点で急速に人気を得ている。シングルサーブ・サイズ容器はさらに、スタジアム、映画館、コンサートホール、テーマパークでビールと競争力を持つ点でも大きな利点を提供する。ワイン用シングルサーブ容器には、プラスチック・ボトルの他、アセプティック・カートン、缶、カップやゴブレット付容器がある。
例えばそのような新しい容器フォーマットとして注目される新製品のひとつとしてSileni NANO(ニュージーランド)ワインがある。100%リサイクル可能な容器には、クリップ・オンのプラスチック・カップが備え付けられており、この製品一つを入手すれば、ワインをカップに注いで即座に飲める点を大きな特色としている。
(PackagingDigest, Oct.13, 2015)