マリファナ用包装にパウチ

2015年11月26日

米国では、医療用ならびに嗜好用としてマリファナを合法化する州が今や全体の50%近くに達している。比較的新しい市場であること、また、論議も呼ぶ商品であるため、様々な面にわたり州それぞれの規制が存在する。マリファナ販売会社は、州法に間違いなく従っているよう、コンサルタント、ライセンス専門家、包装供給会社、広告会社を巻き込んでビジネスを進めることが必要と言われる。例えばマリファナ製品の包装が、消費者に誤解を招くことがないよう、また子供に向けられていないよう、コロラド州やワシントン州は、厳格な規制を設けている。
マリファナや食用に加工されたマリファナ製品を販売する会社の多くが、以下に挙げる理由から、直立型パウチのようなフレキシブル容器を選択する傾向にある:
*鮮明な色、グラフィック、文字を十分に使える点で、マリファナ製品ではないもとの差別化が図れる
*マリファナ含有製品に必要な警告等を鮮明に表示できる
*香りや鮮度を保持し、酸素、湿気、光、微生物を遮断する等、品質保持を確保する密封性に優れ、法で定められる再封性のジップ・ロックにも対応する
*直立型パウチは特に、食品・飲料で消費者にすでになじみのある包装である
最新技術により、直立型パウチ用不正開封防止ロックも開発された。
コロラド州州法では、マリファナ製品の包装は、中身が見えない不透明色であること、5歳以下の子供が開封不可能であること、1回の使い切りではない量の場合には再封機能が設けられていること等が求められている。

(Packaging Digest, Aug.31, 2015)

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