モルソン・クァーズ社、中国市場から撤退か

2015年 9月29日

米国で第2番目の規模を誇るビールメーカー、モルソン・クァーズ社は、中国市場から撤退する動きを見せている。モルソンクァーズ社は、工場操業を止め、従業員との契約も終了させており、年内に完全に撤退する計画であると中国地元のメディアは報告している。同社の直近第2四半期の中国市場での1ヘクターリットル当たりの売上は、前年同期比35%減となっていた。
同社の撤退の理由のひとつとして、およそ75%がメジャーなビール・メーカー4社によりすでに独占されている中国市場において、多数の小規模ビール・ブランドによるシェアの奪い合いも激しさを増してきているためと見られる。また、中国市場全体の年間ビール売上が昨年初めて減少を見せたことにも関連すると言われている。減少傾向は今年に入っても続いており、中国の今年上半期生産量は、前年同期比6.17%減少した。
2005年に、ビール・メーカー、モルソン社(カナダ)とクァーズ社(米国)との合併により生まれたモルソン・クァーズ社は、中国市場では主にクァーズ・ライトを販売してきた。

(China Daily, Sept. 26, 2015)

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