クラフトビール栄える米国コロラド州で見られる様々な動き
2015年 8月20日
米国コロラド州のクラフトビール・ビジネスは、昨年11億ドル以上の経済効果を同州にもたらした。
コロラド州には現在認可されているビール醸造会社が309社あり、うち300社ほどが小規模・独立系ビール・メーカーである。近頃では、その中で、テイスティング(試飲)ルームで成功する最小規模ビール醸造所が見られるようになった。「市場に出る前に、手間もコストも最小限に抑えられる方法」であり、より規模の大きな販売市場で競争をあえて試みないことも選択肢としてある」と言う。近年、毎年のように改正される州法が、スーパー等に影響力のあるビール・メーカーがビールを販売しやすいようになど有利に働くようであれば、地元酒店の売上は激減し、小規模ビール・メーカーも生き残るのが非常に難しくなると、コロラド州ボールダーでテイスティング・ルームを営み、昨年は前年比45%増の売上を出したツイステド・パイン・ブリューイング社はコメントしている。
今月、ビール・メーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社が、ビール製品等を小売店・レストランへ卸すコロラド州を拠点とする卸売業者、アメリカン・イーグル・ディストリビューティング社を買収した。アメリカン・イーグル社の取扱製品の86%がアンハイザー・ブッシュ・インベヴ社の製品であるが、同社は、同時に、地元クラフトビールをレストラン、バーそして地元酒店にも販売している。
(The Denver Post, Aug. 18, 2015)