米国クラフトビール・メーカーのサイダーへの挑戦
2015年 8月 6日
米国でのサイダー売上の伸びは少し緩やかになっているようだが(弊社業界情報2015年7月16日付に関連記事)、手作りの飲料を提供する者にとり、サイダーは、新たな機会をもたらすかもしれないと、米国で長年高い人気を誇るクラフトビール、"サミュエル・アダムズ"を醸造するクラフトビール・メーカー、ボストン・ビール社はコメントする。
同社が製造・販売するサイダー、"アングリー・オーチャード"は、米国サイダー市場で独占的シェアを占めるブランドであり、今年第2四半期には、同社のクラフトビールの売上減を相殺する以上の働きをする、同社にとり中核となる製品である。
昨年の同時期に同社サイダー売上が70%伸びたのに比べ、今年第2四半期では10%台の伸びにとどまった。しかし、ボストン・ビール社は、米国サイダー部門は成長する余地を大いに残していると見ている。その一つが"クラフト・サイダー"であるという。小規模の地元クラフト・サイダー醸造所が、20、30年前のクラフトビール誕生時期に見られた時よりも速いペースでこの12ヵ月の間に成長しており、このトレンドは、ボストン・ビール社にとっても一つの機会であるととらえる。ボストン・ビール社は、アングリー・オーチャードのドライ、ライト、低カロリー等を含むブランド拡張を現在図っており、また、英国市場での発売も計画中である
(just-drinks.com, Aug. 4, 2015)