20万缶 = 20万種類のデザイン

2015年 8月 4日

個々に異なるデザインが施された容器は、昨今、ダイエット・コーク(弊社業界情報2014年10月30日付に関連記事)、Absolut Vodka(2012年に"Absolute unique"の名の下に展開)により発表されて話題になったが、飲料業界では、売場での差別化という点で効果が大きいとしてブームになりつつあるのか、今度は、バド・ライト(アンハイザー・ブッシュ社ビールブランド)が、31種のデザインを基に20万種類の異なる缶を米国市場で発表した。
これは、先週末から始まり9月まで米国・カナダの都市を駆け抜けるミュージック・フェスティバル"マッド・ディーセント・ブロック・パーティ"の入場者に向けて企画されたもので、ミレニアル世代が望む"個性的で予想外"を具現化したという。通常の印刷に代わり、ヒューレット・パッカード(HP)社供給のインディゴ・デジタル・プレス技術に加え、HP社スマートストリーム・モザイク・アルゴリズムを活用。アルゴリズムは、バド・ライトが設定したパラメーターに基づき各々の缶デザインに手を加えるため、実際に印刷されると少しずつ異なったものになる。この方法で印刷を続けると3,100万の異なる印刷が可能であるという。今回フェスティバルのために製造されたバド・ライト缶20万缶各々が20万の異なる体験を消費者に提供する。この技術が米国市場で使用されるのは今回が初めてとのこと

(AdWeek, July 31, 2015)

業界情報一覧