米国飲料缶製造会社、今後の飲料缶需要増を予想
2015年 7月28日
飲料缶製造会社として世界第3位の規模を誇るクラウン・ホールディングズ社(米国)(以降、クラウン社)CEOコンウェイ氏は、最近行われた対談で、北米市場 - 米国、カナダ、メキシコ- での著しい飲料缶需要増加が見られており、この傾向が今後も続くと述べている。
最も顕著な飲料缶需要が見られているのがメキシコである。ビール売上ならびにビール醸造会社両者の増加、ビンから缶への移行、そして米国への輸出増加が、現在のメキシコで認められている。
また、クラウン社が、第2四半期の飲料缶出荷量を前年同期比9%と伸ばしたのは、昨年同社がビール・メーカー、ハイネケン社から買収したメキシコの製缶会社Empaque社によるところが大きいと同社は説明する。
メキシコ北部では、缶の移行が進んでいるが、メキシコ中央部ならびに南部では、まだビンの使用が主流であり、今後、これらの地域で缶使用が増えるのは必至であると、クラウン社は見ている。
クラウン社は現在、米国よりもむしろ、カナダならびにメキシコでビール・メーカーとの強い関係を築いてきており、さらに最近では、ビンから缶への移行が顕著な、様々なタイプのクラフトビールを提供する醸造会社とのつながりを広げている。これらの状況が、クラウン社の最近の好業績に直結し、今後のさらなる成長を期待させると、コンウェイ氏はコメントしている
(FoodProduction daily.com, July 22, 2015)