地ビールに続くサイダーの勢い

2015年 7月14日

アップル・サイダー、そして洋ナシのサイダー"ペリー"が今、世界で急速に売上を伸ばしているアルコール飲料であると、業界調査会社ユーロモニター社は報告している。成長の鍵は、昔からアップル・サイダーの中心地である英国以外の地、特に米国にある。ひとつには、近年、グルテン・フリー食品を求める人々が米国で増えており、その状況がサイダー市場を活気づかせるきっかけとなっていると言われる。ユーロモニター社によれば、2009~2014年にかけて2桁の売上増加率を続けた米国市場こそが今後世界においてもサイダー売上増を促す上で重要な役割を果たすと同時に、米国でのサイダー消費量は、英国における消費量と同レベルになるとも予想されている。
また、サイダーは、現在、米国でクラフトビール人気を高めているのと同様の理由で注目を集めているとも言える。つまり消費者は、伝統的なビールに代わる高品質で個性的なアルコール飲料を求めているということである。当然のことながら、"伝統的なビール"メーカー、アンハイザー・ブッシュ社そしてミラークァーズ社はすでにアップル・サイダー・ブランドを立ち上げている(弊社業界情報2013年4月9日付ならびに2013年11月28日付に関連記事)。現時点では、ボストン・ビール社のアングリー・オーチャードが圧倒的な60%シェアで米国サイダー市場を率いている

(Fusion, July 6, 2015)

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