クラフト・ビール人気にあやかりたい…クラフト・ソーダ

2015年 6月 9日

ソフトドリンク・メーカー、ペプシコ社(米国ニューヨーク州)は、メジャー・ソフトドリンク・ブランドに「高糖度」のイメージを強く抱くようになった米国消費者に再度アピールするよう、人工甘味料に代えて天然の砂糖を使用した、手作り感豊かな「クラフト・ソーダ」(クラフト・ビール(地ビール)から派生した言葉)を、ファウンテン用に開発、発表した(弊社業界情報2014年12月25日に関連記事)。スタボン(Stubborn)ソーダ・ブランドは、タラゴンを加えたブラック・チェリー、オレンジ・ハイビスカス、パイナップル・クリーム、アカヴェ・バニラアイスクリームなどのフレーバーをそろえている。
昨今の米国消費者は、健康志向から、従来の炭酸ソフトドリンクよりも、健康に良いとされる、天然成分を含むティー、ウォーターなどを好んで選ぶ傾向にある。この現象に伴い、ドリンク・メニューの内容を変えるレストラン・チェーンも増えている。スタボン・ブランドはまだ「生まれたばかり」であるため、このファウンテンを採用するレストラン名を公表する段階に今はないとペプシコ社はコメントしている。ペプシコ社は、昨年末そしてこの3月に、Caleb's Kolaならびにマウンテン・デュー・デューシャインをそれぞれ発表しているが、これらは同社が「クラフト・ソーダ」と位置付けた初めてのブランドで、発売当時のクラフト・ビールに特長的だったビンで販売されている。スタボン・ソーダは、これらのブランドに続くものである

(ChicagoTribune, June 4, 2015)

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