植物のみを原料とするPETボトル
2015年 6月 4日
ソフトドリンク・メーカー、コカ・コーラ社は、植物由来の再生可能な素材だけで製造する、100%リサイクル可能なPETボトルの開発に成功した。プラントボトル(PlantBottle™)と名付けられたこのPETボトルは、2009年5月に同社が発表してから今日に至るまで、植物由来素材の比率を増やすと、ボトルの不透過率に影響を与えるという問題があったため、植物由来素材を一部含有するに限られていた(弊社業界情報2009年5月19日に関連記事)。
プラントボトルは、植物の持つ天然の糖類を、PETボトル製造に必要な原料に変え、従来のPETボトルと同様の容器として機能を果たすように作られ、そしてリサイクルされる。その過程で環境にかける負荷は従来と比べてはるかに軽減される。
コカ・コーラ社は、発表以来6年の間に、ウォーター、スパークリング、果汁飲料、ティーなど多岐に渡るカテゴリーに使用可能なプラントボトルを350億本以上製品化している。「コカ・コーラ社のヴィジョンは、従来の考え方を根本から変える革新的技術を開発し、それを最大限に活かし、企業として環境に負荷をかけることのない植物由来の素材を選択・使用し、世界で初となる、再生可能素材だけで作る、完全にリサイクル可能なPETボトルを作り出すことにあった」ことを、同社はコメントしている。
コカ・コーラ社は、植物由来素材のみを原料とするプラントボトルを、今年5月よりイタリア・ミラノで開催されている国際博覧会にて発表した
(FoodBev.com, June 3, 2015)