世界全体のボトルドウォーター消費量、今年、炭酸ソフトドリンクを上回る
2015年 4月30日
全世界のボトルドウォーター消費量は、今年2015年には、2,330億リットルを超え、緩やかな伸びが予測されている炭酸ソフトドリンク消費量2,270億リットルを上回ると見られる。わずか5年前には、世界全体の消費量は1,700億リットルであったボトルドウォーターは、当時2,150億リットルの炭酸ソフトドリンクと比較し、まだ大きな開きがあった。
アジアと欧州ではすでに、ボトルドウォーターの消費量は炭酸ソフトドリンクを上回っており、今年には、東欧がそれらに加わると見られている。近い将来、この傾向に拍車をかけるのが新興諸国であると、この調査を実施したCanadean社は報告する。これまでボトルドウォーターの成長を促してきた欧米諸国であったが、ドイツ、イタリア、フランス、スペイン各国の今年から2020年までのボトルドウォーターの年平均成長率はわずか1%であるのに対し、インドが21%、中国が12%、ブラジルが8%と予想されている。しかし、健康志向のトレンドが依然強い米国は、ウォーター等に切り替える消費者の炭酸ソフトドリンク離れが進むため、消費量で世界第2位の座をしばらく維持しそうだ。2020年には、中国とインドの二国だけで、今後増えるボトルドウォーター消費量の50%以上を占めるであろうと言われている。洪水を始めとする天災を被りやすい地域では、汚染水被害の可能性が高いため、ボトルドウォーターの必要性は高くなるとCanadean社は報告している
(Food & Drink Technology, Apr. 22, 2015)