ビール・メーカー、欧州にて容器ラベルに栄養成分詳細表示を開始
2015年 3月31日
欧州でアルコール飲料の容器上での栄養成分表示が標準となる日も近い。
欧州全域のビール・メーカーを代表する団体、ブリューワーズ・オブ・ヨーロッパによれば、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社、SABミラー社、ハイネケン社ならびにカールスバーグ社はすでにこの提案を受け入れていると言う。特に消費者の健康志向が高まる先進諸国市場では、食品業界に倣い、より詳細な栄養成分情報を提供するようにとの圧力がアルコール飲料メーカーにかけられていた。現行のEUによる規制では、アルコール度数1.2%以上の飲料については、栄養成分情報の提供義務は免除されている。
世界最大のアルコール飲料メーカー、ディアジオ社は、スミノフ・ウォッカやギネス・ビールを含めた同社ブランド製品について、2ヵ月以内に、一杯当たりのカロリー情報をラベル表示する。SABミラー社など一部のビール・メーカーは既に自社websiteに栄養成分に関する情報を公開している。
今回の計画は、しかし、アルコール飲料メーカーの製品全てについて、同一の項目についての情報をメーカーに提供させるものだ。今回新たに実施される栄養成分表示の方法については、容器ラベル上で「詳細はwebsiteにて表示」と示すことも可能だとする。しかしながら、多くのブランドは、容器ラベル上に全ての情報を表示する模様だ。
まもなく米国も、同様のことをビール・メーカーに求めると見られている
(The Wall Street Journal, Mar. 25, 2015)