再生アルミ材含有率の高い缶を使用、地ビールメーカー
2015年 3月 5日
メキシコ、グアダラハラの製缶会社Envases Universales社は、米国地ビールメーカーのレッド・ブリック・ブリューイング社向けに、世界最大の缶ストック製造会社ノヴェリス社による再生アルミ材90%を含有するシートを使用してアルミ缶を供給しており、その数量を増やしている。米国ジョージア州最古の地ビールメーカー、レッド・ブリック社は、同じくジョージア州に拠点を置くノヴェリス社と提携し、使用済み飲料缶のクローズド・ループ・リサイクリング・システムに取り組む。使用されたレッド・ブリック社ビールの缶は同社により集められ、近くにあるノヴェリス社リサイクリング・センターへ運ばれる。缶はそこでリサイクルされ、再び飲料缶となるため、90%再生アルミ材を含有するシート"エヴァーキャン"に生まれ変わる。アルミ協会によれば、米国における消費者によるアルミ飲料缶リサイクル率は54.9%である一方、米国産業界によるリサイクル率は66.7%とのこと。
米国とカナダで製造されるアルミ缶は、平均して70%の再生アルミ材を含有する。つまり、レッド・ブリック社の缶は、昨年5月からノヴェリス社のエヴァーキャンを使用している、やはりジョージア州の地ビールメーカー、レッド・ヘア社(弊社業界情報2014年11月4日付に関連記事)と同様、他社と比較すると、より環境にやさしい缶ということになる。地ビールメーカーに特に多く見られる、環境に対して敏感なブランドは、環境への負荷の少ない包装材を利用することでブランド・イメージを強化し、他社との差別化を図っていると、ノヴェリス社はコメントしている
(The Canmaker, Feb. 27, 2015)