蒸留酒がビールのシェアを奪う、米国
2015年 2月 5日
米国産蒸留酒(スピリッツ)は、国内のみならず海外においてもその需要を伸ばしている(弊社業界情報2013年5月21日に関連記事)。
昨年には、ビールのシェアを奪うほど、米国消費者の蒸留酒、中でもカクテル、ならびに北米産ウイスキーへの関心度は依然高い。米国産の蒸留酒の「記録的な」5年連続輸出増も報告されており、特にバーボンならびにテネシー・ウイスキーの輸出増は目覚ましい。
2014年の蒸留酒の米国市場シェアは、前年の34.7%から35.2%に増えた。これは、5年連続のシェア増加となる。一方、ビールのシェアは、昨年47.8%となり、2010年の50%を初めて下回る結果となった。2014年のワインのシェアは、大きな増減なく17%にとどまった。米国産蒸留酒の海外向けも含めた売上全体では、昨年は前年比で4%増加した。カクテルの人気に加えて、フレーバー・ウイスキーなどの製品開発が、この人気を支えていると報告されている。2014年、米国産ウイスキー、アイリッシュ・ウイスキー、スコッチ、テキーラ、コニャックならびにウォッカ全てが米国での売上を伸ばしている。
(just-drinks.com, Feb. 4, 2015)