1年後に飲むビール
2015年 1月 6日
競争の激しさを増す米国地ビール市場では、売上増維持のために、地ビール醸造会社のアイデアが重要となるが、そのような環境の中で生まれた、今注目される新製品の一つが「Enjoy After 12.26.15」と名付けられたインディア・ペール・エール(IPA)だ。このビールの斬新さは、ある一定期間、冷蔵庫ではなく、摂氏10~20度に維持された貯蔵庫に寝かせて十分に熟成させてから飲む点にある。この製品の場合、今年12月26日以降に飲むと、最高の味わいを楽しめると、このビールを醸造したストーン・ブリューイング社(米国カルフォルニア州)は説明している。この新製品が注目されているのは、少し前に同社が発売した「Enjoy By」ビールの成功があったからだ。こちらはその製品の名の通り、xx日までに飲むと美味しいとする、短い期間の中で楽しむビール。これら独自の発想こそ、地ビール市場の中でますます高まる斬新なアイデアの需要に応えるものだ。最新製品「Enjoy After」は、実際に、Brettanomycesと呼ばれるwild yeastが時間の経過とともにビールに「不思議な働きをもたらす」という。特にこれは、アルコール度数が高ければ高いほど有効であるという (この製品のアルコール度数7% vs. バドワイザー5%)
(MarketWatch, Jan. 2, 2015)