茶成分、他飲料製品に利用広まる
2014年12月18日
近頃、米国では、飲料メーカーが、様々な種類の飲料に、ティー(茶)やティー・フレーバーの使用を試みている。市場調査会社ミンテル社(米国シカゴ)の世界新製品データベースの調べによれば、2013年10月から2014年10月までの1年間で、ティーを成分とする新製品403種が、ティー製品のみならず、エナジードリンク、コーヒー製品、果汁飲料、スムージー、スパークリング&エンハンスド・ウォーター、プロテイン飲料などの機能性飲料、炭酸ソフトドリンク、粉末飲料ミックスにまで広がっている。このようなティー成分を含有する新飲料製品は、前年度比32%増となる。カクテルのメニューにも、ティーの名が頻繁に見られるようになっている。すでにあるロングアイランド・アイスティーに加えて、最近では、アール・グレイを煎じたジン、ティー・ウォッカなどが流行だと言う。さらには、ミルクをベースとするコーヒー飲料が米国で認知され人気を博しているのであれば、同様なことはティーにもありえると専門家は見る。アジアでも人気のある、例えばミルクとティーとの組み合わせた飲料製品が、近い将来、米国で成功する可能性もある。もう一つ大きな機会と考えられるのは、米国で成長を続ける地ビールとのコンビネーションだ。
ティーがこのように広範囲にわたる飲料カテゴリーに受入れらる理由として、そのマイルドで渋みの強すぎないフレーバーの多用途性が挙げられるという。そしてもう一つの理由は、ティーそのものが身体に良い飲料としてすでに認知されていることだ。また、ティー成分は、飲料に機能性を加える目的で利用可能なことも見逃せないと言う。例えば、エナジードリンクに天然カフェイン成分として、あるいは、睡眠や消化を助ける成分として、使用されることも考えられる
(BeverageIndustry, Dec. 16, 2014)