欧州、減少するスチール飲料缶製造

2014年12月 4日

欧州の飲料缶製造会社がまた一社、スチール缶からアルミ缶製造用にラインを変える。
来年、製缶会社クラウン・ホールディングズ社傘下のクラウン・ベヴキャン社は、フランスにある、これまでスチール飲料缶を製造してきたラインの一つをアルミ缶用に変更する。この知らせは、最近スペインでの飲料缶製造工場のラインをスチール缶からアルミ缶用に変更する計画を明らかにした製缶会社レクサム社の発表に続くものだ。これはつまり、欧州(トルコならびにロシアを含む)の飲料缶製造ライン計111ラインのうち、2012年には計25を数えた2ピース・スチール飲料缶製造ラインが、2016年初頭には、14ラインまで減ることを意味する。現在、ボール社が、フランスに複数のスチール缶製造ラインを持つ。スペインでは、スチール缶製造ラインを持つのはクラウン社一社のみとなる。そして、現在、欧州で建設中の飲料缶製造工場の全てがアルミ缶用だ。レクサム社は、2015年初頭にスイスで初となる飲料缶製造工場を操業開始する。4ラインを持つこの工場は、近くに位置するエナジードリンク・メーカー、レッドブル社の充填工場に缶を供給する。また、Helvetiaと呼ばれるプロジェクトの名の下に、現在、製缶と充填を併せ持つ工場が欧州にて建設中で、こちらもやはりアルミ缶用だ

(The Canmaker, Dec. 1, 2014 / The Canmaker, October 2012 Issue)

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