2014年10月21日

世界の飲料市場は、現在、2市場に明確に分かれている。欧米を中心とするメジャー飲料メーカーの炭酸ソフトドリンクを含む伝統的ブランドの需要が高い新興諸国市場と、健康に良いとされる飲料をとにかく求める先進国市場だ。世界全体の炭酸ソフトドリンクの売上は、2008年から2013年の間に720億ドル増えたが、そのうちの95%が新興諸国から発生するもので、残りのわずか5%が先進諸国によるものであり、この割合は5年後にも変わらないであろうと、市場調査会社ユーロモニター社(英国)は報告する。先進国が発信する健康に良いとされる飲料のトレンドは、そのうち新興諸国にも拡張する可能性を秘めている。2018年までには新規売上のうちの65%が、ウォーター、ティー飲料製品ならびに果汁飲料で占められるであろうとも同社は報告している。

(FoodBusinessNews, Oct. 9, 2014)

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