コカ・コーラ・ステビア版、英国でデビュー

2014年 6月24日

伝統的な赤色の缶が印象的なコカ・コーラ・ブランドに、最近、緑色の缶が加わった。コカ・コーラ・ライフ(コーク・ライフ)は、レギュラー・コカ・コーラのステビア版で、コカ・コーラ社にとりほぼ8年ぶりのコカ・コーラ・ブランド新製品となり、静かに試験販売されており、昨年には、アルゼンチンとチリで発売された(弊社業界情報2013年7月23日付に関連記事)。この秋に英国にてデビューすることとなった。コーク・ライフは、正確にはダイエット飲料ではない。1缶あたり茶さじ4杯分以上の砂糖を含有し、レギュラー・コークの140カロリーよりは低い89カロリーとなっている。コーク・ライフは、むしろ、近年コカ・コーラ社の炭酸ソフトドリンク売上に大打撃を与えている世間のアンチ・シュガー傾向と、アスパルテーム(ダイエット・コークとコーク・ゼロにも含まれる)人工甘味料が健康を害し体重増加に導く可能性があるという一般的な見方に対してコカ・コーラ社が応えた結果である。
コカ・コーラ社は、2007年に、カーギル社(米国ミネソタ州)と提携しステビア甘味料の消費者ブランドTruviaを開発した。米国でのコーク・ライフの発売日はまだ公表されていない。一方のペプシコ社は、甘味について、コカ・コーラ社とは異なるアプローチを取っている。生命工学関連会社Senomyx社(米国サンディエゴ)と提携し、人間の味覚芽に、実際よりも多く砂糖の味を感じさせるよう働きかける添加物を開発していると言われる

(BloombergBusinessweek, June 17, 2014)

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