飲料缶製造会社、ミャンマーの飲料缶需要増に注目
2014年 5月22日
製缶会社ボール社(米国コロラド州)傘下のボール・アジア・パシフィック社は、ミャンマーにて2ピース飲料缶製造工場を操業する最初の企業となる。同社は、ミャンマーのヤンゴン管区にDIアルミ缶製造工場を建設する計画を発表した。この工場は、ボール社が2012年にベトナムに設立した、同社にとり東南アジアで持つもう一つの製缶工場であるジョイントベンチャーを補完し、長期間契約を通じてコカ・コーラPinyaベヴァレジ社へ供給する。2015年中頃の稼働開始を目指す。製缶会社レクサム社(英国)もまたミャンマーでの製缶工場建設の計画があると噂されるが、建設開始の正式な発表には至っていない(弊社業界情報2013年9月26日号に関連記事)。現時点では、レクサム社は、新興諸国での新プロジェクト立ち上げに特化するアシュモア・インベストメント社(英国)とのジョイントベンチャー、レクサム・アシュモア・ベヴァレジキャン社を運営する。
軍政支配が弱まり、同国への投資規制が緩和された昨年以来、ミャンマーにおけるソフトドリンク・メーカーならびにビール・メーカーからの飲料缶需要は増加している。コカ・コーラ社は、2013年6月に60年ぶりに同国へ充填工場を開場、ビール・メーカー、カールスバーグ社(デンマーク)は、今年末には同国でビール醸造を予定する。ハイネケン社も、ジョイントベンチャーであるアライアンス・ブリューワリー社を通じ同様の計画を発表している
(The Canmaker, May 20, 2014 / ZACKS, May 20, 2014)