米国、世界最大のワイン市場に

2014年 5月15日

2013年、米国は初めて、長らく最上位に君臨していたフランスを押し退け、世界最大のワイン消費国となった。昨年、米国人は、前年比0.5%増の2,910万ヘクトリットルのワインを購入した一方で、フランスでの消費量は同7%減の2,810万ヘクトリットルにまで落ち込んだ。しかし、一人当たりのワイン消費量に関して言えば、米国人はフランス人には全く及んでいない。平均的フランス人は、今でも、平均的米国人の6倍にあたる、1週間一人当たりビン1.2本分を嗜む。最近では、フランス、イタリア、スペインなど長年ワインを日常的に消費していた国々では、その慣習が変わりつつあるという。ワイン消費量そのものが減り、高品質ワイン消費の機会が増えていることが報告されている。また、ワインよりもビールを選ぶ人も増えているという。フランスは、イタリア、スペインに次ぎ世界第3位のワイン生産国であるものの、2002年から2011年の間に、一人当たり年間消費量については、20%落ち46.4リットルニなった一方で、米国人は、その期間、およそ17%増となる9.1リットルを消費するまでになった。
世界のワイン生産量は、昨年、記録的な増産を遂げたスペインを始め、チリ、南アフリカならびにニュージーランドの寄与で、前年比9.4%増加している。今年は、特に南半球の天候の影響により、アルゼンチン、チリ、オーストラリア、南アフリカ、ニュージーランド、ブラジルそしてウルグアイでの減産が予想されている

(Reuters, May 13, 2014)

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