ロシアにて、アンハイザー・ブッシュ社がビール工場閉場、2年間で3工場目

2014年 4月17日

アンハイザー・ブッシュ・インベヴ(ABInBev)社は、ロシアにある同社ビール醸造工場を1工場閉場することを先月末明らかにした。今回の閉場は、2012年8月Kurskと2013年6月Novocheboksarskでそれぞれ閉場された2工場に続く、ロシアでABInBev社工場3工場目の閉場となる。ここ数年にわたるロシアの政策の一環であるビール消費税の増税(2008年から6倍の増税)、ビール製品広告禁止ならびにキオスクでのビール販売禁止(弊社業界情報2012年11月6日付に関連記事)の影響を大きく受け、2008年以降、同国のビール市場全体が25%落ち込み、ABInBev社自身も昨年の売上を前年比13.6%減に落とした。キオスクでのビール販売禁止により、昨年だけで同社ビール売上が前年比30%も減少した地域もあると言う。ロシア市場でシェア40%以上を握るロシア最大のビール・メーカー、バルティカ・ブリューワリー社を所有するカールスバーグ社(デンマーク)もまた、昨年の同国での利益が前年比7%減となったことを報告している

(just-drinks.com, Mar.25, 2014 / The Wall Street Journal, Mar.25, 2014)

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