米国炭酸飲料 - 炭酸ソフトドリンク vs. エナジードリンク・炭酸ウォーター - 消費者の対照的な反応
2014年 4月 8日
米国炭酸ソフトドリンクの昨年の販売量は、1995年に戻った、と飲料業界誌ベヴァレジ・ダイジェストは表現する。米国炭酸ソフトドリンク(CSD)の売上落ち込みはこれで9年連続となる。2011年は前年比1%減、2012年には同1.2%減、そして2013年は最も落ち込みが大きく前年比3%減となった。主要メーカーによる米国炭酸ソフトドリンク市場シェアは、コカ・コーラ社42.4%(販売量2.2%減)、ペプシコ社27.7%(販売量4.4%減)、そしてドクター・ペッパー・スナプル社16.9%(販売量9%減)となった。米国消費者の健康志向による高糖度炭酸飲料からの離脱傾向が顕著となり、ソーダ(soda)のイメージが特に悪くなっている。しかし皮肉なことに、これら主要メーカーにとり、自身のダイエット・ブランドもまた負担になりつつある。Cokeは Diet Cokeよりも、 Pepsiは Diet Pepsiよりも、そして Dr.Pepperは Diet Dr. Pepperよりもそれぞれ売上で勝っている。米国消費者は依然として甘味とフレーバーのある炭酸飲料を好むようだ。甘味料を含有する製品も含めエナジードリンクならびにフレーバー炭酸ボトルドウォーターの需要は、前出の炭酸ソフトドリンクの需要と反比例して増加し続けている。エナジードリンクの小売店販売量は、2008年から2013年の間に61%、売上は55%、それぞれ増加した。人工甘味料スクラロースを含む天然フレーバーの炭酸スプリング・ウォーターSparkling ICEは、ゼロ・カロリーを宣伝文句に、ここ1、2年、米国にて爆発的な勢いで売上を伸ばしている。これは、米国飲料業界全体にとり希望を与えるニュースである、なぜならば、炭酸飲料の売上低迷は、消費者の習性の完全なる変化というよりもむしろ、ブランド設定とその受けとらえ方によるところが大きいことを証明しているからだと、市場調査会社ユーロモニター社は分析する
(BEVNET, Apr.2, 2014)