ビール・グラウラーの一部禁止とメジャービール・メーカーとの関係

2014年 3月18日

米国フロリダ州は、地ビール・メーカーによる、グラウラー(growler, 量り売り用容器)と呼ばれる容器への充填・販売を正式に認可する。ただし、合法とされるグラウラーのサイズは、1ガロンと1/4ガロン・サイズに限られ、米国の他の47州では認可されている、最も人気の高いサイズであるハーフ(1/2)ガロン・サイズ・グラウラーの使用は禁止となる。この政府の対処が、フロリダ州地ビール・メーカーの間で論議を呼んでいる。その理由は、同州共和党への主要献金者が、米国メジャービール・メーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社の主力ブランド、バドワイザーの販売業者(アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社からは独立している存在)であり、その人物が、地ビール・メーカーの依然続く成長を抑える可能性のある規定を含む法案を支持するよう、共和党員に働きかけており、今回のハーフガロン・サイズ・グラウラー使用の非合法化実現にも関係あると言われているからだ。一方、米国のもう一つのメジャービール・メーカー、ミラークァーズ社の販売業者は、ハーフガロン・グラウラー使用の合法化を支持していると言われる。
フロリダ州では、2007年にわずか6社しかなかった地ビール・メーカーが、昨年では50社に増え、今年さらに28社が開業する予定だ

(SFGates, Mar.17, 2014)

業界情報一覧