スピリッツ・ビールに注目
2014年 3月13日
ビール・メーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社は、ラム酒フレーバー・ビール"Cubanisto"を発表した。成長著しいスピリッツ(spirit(蒸留酒))ビール市場を現在独占する同社ライバル、ハイネケン社のブランド"Desperados"を意識し、劇場風マーケティングといった趣向を凝らした販売戦略を展開している。アルコール度数5.9%のラム・フレーバー・ビールは、3月24日に英国にて330mlサイズのビンで販売開始される。このビールは、シトラス、オレンジ・ピール、ライムで高められたラム・フレーバーと、キャラメル状にしたサトウキビや糖蜜の香りのアクセントを特長とする。ラム・フレーバー・ビールは、ITに精通し、流行の先端を行く18~25歳の若年層をターゲットとし、特別なナイトクラブ・パーティ等に招待することで、彼らによるオンラインでのブランド宣伝など彼らからのサポートに期待する。
スピリッツ・ビールを含めたいわゆるフレーバー・ビールは、2012年ハイネケン社のテキーラ・フレーバー・ビール"Desperados"が発表されて以来、ビール・メーカーには、次の戦場と言われている。Desperadosは、現在、フレーバー・ビール市場の約2/3のシェアを持つ。この種のビールは、消費者を衝動的にそして気まぐれにさせるパブやクラブで売上を伸ばす可能性は高い。そこでは消費者は新しいものを求め試みる傾向が強く、スピリッツ・ビールが今のところ成功しているのもそのような要素をスピリッツ・ビールは多く持ち、また、若者がビールに求める甘さを持ち合わせているからだという
(Outdoor5, Mar. 6, 2014)