ビールメーカー、米国でのハードサイダー販促強化
2014年 3月 6日
ハードサイダー(リンゴ酒)は、米国アルコール飲料業界で注目されている飲料のひとつである(弊社業界情報2013年4月9日付ならびに11月28日付に関連記事)。ハードサイダーは、米国で今年1月末締めの52週間でほぼ100%増の売上(レストラン、バーを除く)を記録した。米国ビール・メーカーのミラークァーズ社は、2012年にクリスピン・サイダー社を吸収したが、まだハードサイダー市場でのシェアはわずかだ。ハードサイダーは、米国では、どちらかといえば「cute」なお酒という印象が強いと見るミラークァーズ社は、そのイメージを「男らしさ」に変えることで、男性層へのアピールを図り、この市場での足がかりを得ようとしている。今回同社は、まもなく発売の同社ハードサイダー製品、スミス&フォージで、アルコール度数を平均よりも多少高くし、容器には16ozサイズ缶を採用する。一方のアンハイザー・ブッシュ・インベヴ社も4月に、ジョニー・アップルシードを発売する。今回、両社ともに宣伝活動を強化している模様だ。大手ビール・メーカー、ミラークァーズ社とアンハイザー・ブッシュ・インベヴ社が、ハードサイダーの数年前の米国急成長開始時期に参入タイミングを逸した間に、米国地ビール・メーカー、ボストン・ビール社は同社ブランド、アングリー・オーチャードを着実に根付かせ、現在、52%のシェアで市場を牛耳る
(AdvertisingAge, Mar. 3, 2014)