米国飲料メーカー、飲料缶やボトルで売らない飲料製品に注目

2014年 2月13日

店で購入する飲料を消費した後、必ず出る空の缶やボトルの量を減らすために、また、利便性・個性を重視し、主流ブランドを回避する姿勢を持つ20代・30代のいわゆるミレニアム世代のニーズにも応えるため、飲料用フレーバー・ドロップや家庭用炭酸製造器を活用して自分好みの飲料を家庭で作る傾向が米国消費者の間で急速に高まっている。この分野は、飲料市場ではまだごくわずかなシェアでしかないものの、その増加率だけを見れば、従来の飲料よりもはるかに速いペースで成長している。コカ・コーラ社やペプシコ社は、従来の缶ならびにボトル使用の飲料売上の低迷が長引くこともあり、自分好みの飲料を望む米国消費者の最新傾向に商機を見出す。コカ・コーラ社ミニッツメイド部門は先週、消費者自身で作る果汁飲料液体ドロップを発表したばかりだ。
家庭用炭酸製造器を販売するソーダストリーム社米国部門の収入は、2012年度には前年度比88%増となった。シングルサーブ用コーヒーマシンを販売するグリーンマウンテン・コーヒー・ロースターズ社は、最近同社の株10%を取得したコカ・コーラ社とともに、家庭でソーダやスポーツドリンクを作るアイスドリンク製造器"Keurig Cold"を開発中で、2015年発売を目指す。ウォーター用フレーバー・ドロップも人気が高まっている。2011年、米国食品・飲料メーカー、クラフト社は、2011年、持ち運びに便利な小型ボトルに入ったMiOフレーバー・ドロップを発表。水さえあれば、その時の気分に応じてフレーバー量を調節しながら自分好みの水を作るという発想に基づいている

(StarTribune, Feb. 7, 2014 / The Washington Post, Feb. 8, 2014)

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