変わり続ける米国飲料缶市場

2014年 1月23日

米国缶製造者協会(CMI)による米国製缶業界最新データは、2013年米国飲料缶需要が前年比減少したことを明らかにしている。それによると、米国で2013年に出荷された飲料缶総数は、前年比3.1%減の938億缶。前年2012年には、ソフトドリンクの缶数が落ちたものの、ビール缶の需要が増えたため、飲料缶全体の出荷総数は減少しなかった。2013年は、まずソフトドリンク缶の出荷数が前年比4%減の588億缶、さらにビール缶の出荷総数が同1.6%減の350億缶となった。この減少は、米国消費者の炭酸ソフトドリンク消費量減少ならびにビール摂取パターンの変化によるところが大きいと言われる。この数字はまた、市場を新興諸国に拡張している製缶業界に財政的に大きな影響を与えているわけではない。クラウン社、ボール社、レクサム社は、米国での標準12ozサイズ缶需要が減る一方で、8.5ozから32ozに至る特殊サイズの需要が増える変化に対応する製造にも切り替えている。さらに、米国で成長を続けるエナジードリンクならびに地ビール市場は、缶需要を高めている。世界に目を向けると、アジア、南アメリカ、欧州ならびに中東での缶需要は依然として増えており、昨年には2ピース飲料缶が3,000億缶以上使用され、2020年にはそれは4,000億缶に達すると予想され、この約3分の1がアジア地域で消費されると見られている

(The Canmaker, Jan. 21, 2014)

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