米国、アルコール飲料の好みが変化

2014年 1月 9日

米国成人35%が、ビールよりもワインを好んで飲むと、昨年実施された米国ギャラップ世論調査は明らかにしている。これは、1992年の同様の調査結果27%を上回る。一方のビールは、米国成人の36%が最も好んで飲むアルコール飲料との結果が出た。この数字はここ数年変わっていないものの、1992年には47%であった。また蒸留酒を最も好む米国人は全体の23%であるが、これには90年代から大きな変化はなく、安定した人気を維持していることがわかる。米国では特に女性の間でビールよりもワインの人気が高い。また、ワインは、20歳代の層ならびに50歳以上から支持される一方、30歳から49歳の層でワインを最も好むのは29%と、20年前の31%と比べ減少が見られる。
ワインとビールについてひとつ共通している傾向があるとすれば、それは、消費者が選べる種類が非常に増えていること。米国にあるワイン醸造所の数は90年代初頭の約2,000から現在では8,000近くを数え、ビール醸造所の数にいたっては70年代後半の89から2012年には2,403と飛躍的に増えている。
30歳代の消費者層を中心とする若い世代がビールを支持する限り、ビールがこのままワインにアルコール飲料トップの座を受け渡すことはないとギャラップ調査は見ている

(US News, Aug. 2, 2013)

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