地ビール、米国店舗での売上減少

2013年12月27日

北米フードサービス業界の製品追跡調査を専門とするレストラン・サイエンシィズ社によると、米国でのレストラン、バーなどの店舗における地ビール販売量が、この9月、10月ならびに11月の過去3ヵ月の各月で、前年比平均6%減少したことが報告されている。この調査結果は、米国の地ビール・メーカー1,000社(5,700以上のブランド数)の半数以上が店舗での販売量で前年比減少したことを意味する。地ビール新製品が毎日のように発売されるものの、店舗で販売される地ビール数は前年と比べて19%減少している。今秋、地ビール販売量は、家族向けレストランで前年比13%減少、高級レストランで同10%減少、一般的レストラン、バー、ナイトクラブで4%減と、軒並み減少する結果となった。この減少には複数の原因が考えられるが、その一部としては、今秋、レストラン等で実施された地ビールの3~7%の値上げに、消費者が抵抗を示し始めている可能性があること、さらにはレストランやバーで提供される地ビール選定において、競争激化が続く中で、新製品を加えるにはすでに地ビールが飽和状態にある可能性もあることが挙げられる

(BeverageWorld, Dec.18, 2013)

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