ボトルド・ウォーターの屋外販売禁止提案の行方、米国サンフランシスコ
2013年12月19日
米国カルフォルニア州サンフランシスコ市により提案された、21オンス・サイズ以下のプラスチック製ボトルで販売されるボトルド・ウォーターの屋外での販売禁止を促す法規制に関し、国際ボトルド・ウォーター協会(IBWA)は、昨日、サンフランシスコ市民自身に飲料選択を決める権利があるとして、この提案の不支持を明らかにした。もしボトルド・ウォーターが手に入らない場合、消費者は、環境に負荷のかかる包装を使い、甘味料やカフェイン等の添加物を多く含む、健康に良くないとされる飲料を購入せざるを得なくなると、IBWAはコメントしている。これは消費者へのアンケート調査でも実証されており、対象者の63%が、水道水を飲むよりもむしろ糖質を含む飲料を購入すると答えている。ボトルド・ウォーター・メーカーは、その多くが公共の水源を利用して製品を作るため、安全性・衛生面で優れている水道システムを強く支持する。今の時代、活動的な米国消費者がボトルド・ウォーターを好むのは、その高い品質、0カロリー、0添加物、そしてその利便性にある。98年から米国でボトルド・ウォーター消費量が73%伸びたのは、それまで炭酸ソフトドリンクや果汁飲料を飲んでいた消費者がボトルド・ウォーターに変えたことが大きな理由と言われる。米国のボトルド・ウォーターは、米国食品医薬品局(FDA)による基準により、包装食品として包括的に管理されており、ボトルド・ウォーターの安全性と品質を管理するFDAによる規制は、水道水を管理する米国環境保護局(EPA)のそれと最低でも同じであることが要求される。大量のゴミ発生に直結するとされる消費後のプラスチック製ボトルについては、2011年のリサイクル率は、2003年当時と比較し倍増したとの報告がある。また、ボトル重量の軽量化も進み、2011年の16.9オンス・サイズPETボトル重量は、2000年比で、48%軽くなっている。再生プラスチックの容器への利用も増えているとのこと
(Degital Journal, Dec.18, 2013)