中国のビール・メーカー、カールスバーグ社が部分的買収を完了

2013年12月12日

デンマークのビール・メーカー、カールスバーグ社は、先週末、中国・重慶のビール・メーカーChongqingブリューワリー社の株を、すでに同社が持つ株29.7%から60%まで増やし、世界最大のビール市場である中国の地元ビール・メーカー支配を一層強める。この動きは、中国とミャンマーに新しい醸造工場を2工場建設するというカールスバーグ社の目標に基づくもので、アジアにおける同社戦略をさらに強化するものだ。アジアは、欧米市場のビール売上不振を埋め合わせるために、新興諸国で増え続ける中間層を狙う世界トップ4のビール・メーカー - カールスバーグ社、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社、SABミラー社、ハイネケン社 - の主戦場になっている。カールスバーグ社は、中国では2012年時点で、6番目の規模(2.6%)となる、中国中央地域ならびに西部に強い。Chongqingブリューワリー社は同国で2.3%のシェアを持つ。カールスバーグ社が今後、より強い資金力を持つ他の競合先よりも先んじて、規模の大きい買収機会を中国でつかむのは難しいのではとコメントする業界筋もいる。SABミラー社とチャイナ・リソーシズ・エンタープライズ社によるJV、CRスノー社が、中国市場で最大のシェアを持つビール・メーカーで、チンタオ・ブリューワリー社、BeijingYanjingブリューワリー社、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社がそれに続く

(FoodBev.com, Dec.11, 2013 / Reuters, Dec. 5, 2013)

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