ロシア、ウォッカの更なる値上げ実施

2013年12月 5日

ロシアは、アルコール飲料依存症者を減らすことを目的に、来年、ウォッカの小売最低価格を上げる計画だ。ロシア国民の死因の30%は、アルコール飲料過剰摂取によるものと推定されている(弊社業界情報2012年11月6日に関連記事)。来年1月1日より、最も安価な0.5リットル・ボトルサイズのウォッカの価格を、現行のものより17%上げ、8月にはさらなる値上げを実施し、最終的に、今年の価格と比較し30%上げることを計画する。すでに小売店でのウォッカ売上は落ちている。しかし、このような値上げが、結果的に、作り方を誤ると命取りにもなりかねない密造酒に人々を向かわせると警告する専門家もいる。ロシアは、ウォッカ・メーカーのシナジー社(ロシア)やCEDC社(ポーランド)、ビール・メーカーのカールスバーグ社(デンマーク)に対しても規制を強めている。現在、飲酒の許される最低年齢を現行の18歳から21歳に引き上げることも検討している

(Reuters, Nov. 29, 2013)

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