米国で変わりつつある1杯のコーヒー

2013年11月21日

米国では、シングルカップ・コーヒー市場が拡大する一方、焙煎コーヒーの売上が落ちていると、調査会社ミンテル社は最新報告書で明らかにしている。シングルカップ・コーヒーとは、Keurig/Green Mountain CoffeeやNespressoが供給するコーヒーメーカーで専用の1杯分カップ/カプセル/ポッドを使って作るコーヒーで、その売上は、2011年から今年にかけて213%増加する見込みだ。また、米国でシングルカップ・コーヒーメーカーを所有する成人人口の割合は、1年前の24%から今年は36%にまで上昇している。このようなシングルカップ・コーヒーメーカーは、今では家庭だけでなく職場でもよく見られるようになった。長時間放置されがちな、一人分以上の量を作る従来のコーヒーポットから注がれる鮮度の落ちたコーヒーに比べ、1杯あたりの費用が多少高くとも、これらのコーヒーメーカーが1杯分だけを作る点に消費者は大変満足している。さらにシングルカップ・コーヒーは、街のコーヒーショップで売られる焙煎コーヒーよりはまだ安く、列を成して待つ必要もない。いずれ、シングルカップ・コーヒーは、挽きたてのコーヒーを売上の点で上回ることはあるのだろうか?少なくともシングルカップ・コーヒーは、今後しばらくは安定した需要を見せると、業界専門家は予測する

(MarketWatch, Nov. 20, 2013)

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