ビール業界最大手、ローカル色をアピール

2013年10月24日

作り方に一工夫加え、容器に全く新しいラベルを貼ると、世界最大のビール・メーカーによる生産であっても、それは地元で育まれた限定生産のビールとして、その地域の人々を印象付けるかもしれない。アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社は、米国の郵便番号を製品名とする「少量生産にこだわったバドワイザー」を販売中だ。例えば製品名「94534」は、カルフォルニア州フェアフィールド、「23185」はバージニア州ウィリアムスバーグにてそれぞれ作られたか、あるいは少なくともその地域由来のフレーバーを持っているビールである。アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社の目的は、地元の人々を取り込むことに加え、元来、主流ブランドに興味を持たず、地元で実際に小規模で営む起業家により作られる豊かで味わい深い地ビールを好む若い世代を惹きつけることにある。2010年発売された「コロラド・ネイティブ・ラガー」と呼ばれるローカル色濃い製品名を持つビールは、A.C.ゴールデン・ブリューイング社というメーカーにより醸造されているが、同社は、大手ビール・メーカー、ミラークァーズ社の子会社である

(TIME Business & Money, Oct. 18, 2013)

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