ボール社、米国食缶製造事業を合理化

2013年10月15日

製缶会社ボール社(米国コロラド州)は、同社食缶製造事業での主要顧客喪失に伴い、北米での製缶事業を「合理化」することを先週明らかにした。その主要顧客とはConAgraフーズ社(米国ネブラスカ州)で、2015年より、同社の食缶をArdagh社(アイルランド)から供給すると言われている。Ardagh社は、現在、米国ヴァージニア州ならびにネヴァダ州に2億5,000万ドルを投じて製缶工場を建設中である。ボール社は、北米地域では、シルガン社に次ぐ第2番目の規模を誇る食缶製造会社だが、ConAgraフーズ社の競合先への流出は、市場でのボール社シェアを現在の17%から13%へ減少させることを意味する。ボール社は、この食缶事業の変化を、工場合理化の点で、北米市場で最近縮小を実施した同社飲料缶製造事業の場合と近いものになるであろうとコメントしている。同社飲料缶事業では、ここ数年にわたり、炭酸ソフトドリンク用標準型12oz飲料缶需要が減少し、特殊サイズ缶の需要が増加しているため、米国の一部の製缶工場閉鎖ならびに他工場との統合を余儀なくされている。ボール社は、現在、食缶製造工場を12工場操業する

(The Canmaker, Oct. 10, 2013)

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