小規模ブランドの買収・拡張が業績に寄与、コカ・コーラ社

2013年10月10日

経営コンサルティング会社、ボストン・コンサルティング・グループの最近の調査によれば、コカ・コーラ社は、2012年度、米国市場でのシェアを伸ばした数少ない大企業の一社であり、それに寄与したのは、同社傘下のFUSEベヴァレジ社(ビタミン豊富な果汁飲料・ティー生産)、NOSエナジー・ドリンク社、ZICO社ベヴァレジ社(ココナッツ・ウォーター生産)ならびにHonest Tea社(オーガニック・ティー生産)に代表される小規模ブランドだ。Honest Tea社の2012年度売上は7,600万ドル、ZICO社は同年度3,600万ドルの売上を報告している。これらの小規模ブランドは、コカ・コーラ社のベンチャー&新興ブランド・グループ(Venturing & Emerging Brands Group)に属している。投資家的、起業支援的(インキュベーター)役割を果たす同グループは、次世代の10億ドル・ブランドを発掘・開発することを任務とする。そこまでのレベルに達したブランドはいまだかつて無く、世界中で3,000以上の飲料ブランドのうちわずか3%のみ、コカ・コーラ社が「コンセプトの証明」と言及する売上2,000万ドルにようやく到達するというのが現実だ。2007年に立ち上げられた同グループは、今、大手競合メーカーのほとんどが苦労する飲料市場シェア伸長で、コカ・コーラ社本体に貢献しているようだ。

(AdvertisingAge, Oct. 7, 2013)

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