エナジードリンクの逆の効果を求める消費者へ、リラクゼーション・ドリンク
2013年10月 7日
カフェインやその他の刺激的成分を含有するエネジードリンクの著しい売上が続く一方で、それとは反対の効果を約束する飲料を探す人々もいる。処方薬、あるいは、ビール数杯を飲むという「伝統的」で時に不完全な解決策には向かわないでリラックスする方法の一つとして、リラクゼーション・ドリンク(以降、リラックス・ドリンク)が米国で注目されている(弊社業界情報2011年7月25日付に関連記事)。不安定な気持ちや不眠で悩まされている時に、処方される薬を服用する、あるいは放置するという2つの両極端な選択肢の間のギャップを埋めるものとして、米国人はリラックス・ドリンクを受け入れ始めている。リラックス・ドリンクはしばしば、米国食品・医薬品基準の分類の一つ、栄養補助食品として販売されているため、少なくとも標準食品とは見なされていない成分が一種は含有されていることになる。従来の炭酸ソフトドリンク売上がほぼ10年近く続けて低迷しており、ニッチな飲料の開発を試みるメーカーがますます増えており、そしてリラックス・ドリンクは登場した。飲料メーカーの中でも大手はココナッツ・ウォーター、エナジー・ドリンク、果汁スムージーを投入し始めているものの、リラックス・ドリンク販売にはまだ至っていない。2012年、リラックス・ドリンクの米国卸売り売上は、前年比微増の約3,200万ドル、同年の米国エナジー・ドリンクの60億ドルと比較するにはあまりにも小さな数字だ。今後どれだけ長く、リラックス・ドリンクのコンセプトが消費者を魅了するのか、現時点ではまだわかりにくい
(The Wall Street Journal, Oct. 2, 2013)