一人当たり年間ビール消費量が最も多い米国の州は…?

2013年 8月20日

米国ビール協会から発行された2012年米国州別ビール消費量に関する報告は、一人当たりの年間ビール消費量が、州によって大きく異なることを常に明らかにする。米国の法律が定める飲酒年齢21歳以上の大人一人当たりの年間ビール消費量は、2012年では全米平均28.2ガロン。ところがユタ州では20ガロン、ノース・ダコタ州はその倍以上の45.8ガロンと大差がある。その他の注目点は…:
①ビールに課す収税が低い州へ、近隣州民が流入、ビールを購入。それによりその州の消費量が増加。
②一人当たりのビール売上が高い州のほとんどで、ビールに対する課税率が低い傾向。
③ビール販売に関する州規制の緩さに比例して、ビール消費量も増加する傾向。ビール消費量上位10州全てが、食料品店やコンビニでのビール販売あるいは日曜日のビール販売を禁じていない。
④ビール消費量上位州は、飲酒が、他州に比べ、より日常的習慣にある傾向。上位10州のうち8州で、ヘビー・ドリンカーもしくはアルコールを短時間で大量消費する者(Binge Drinkers/全米平均18.3%))の全消費者人口に占める割合が非常に高い。
以下は、2012年米国州別、一人当たりビール消費量上位10州:
10位:メイン州 - 人口に対してビール醸造所数が非常に多い。
9位:テキサス州 - 州全体の年間ビール消費量の多さでは、全米でカリフォルニア州に次ぎ第2位。
8位:ネブラスカ州 - Binge Drinkersの割合多い。
7位:ヴァーモント州 - 人口に対してビール醸造所数多い。ヘビー・ドリンカーの割合多い。
6位:ネヴァダ州 - ビール税非常に低く、また、販売規制も緩く、例えばガソリンスタンドでのビール販売も許可
5位:ウィスコンシン州 - Binge Drinkers割合が24%以上と、全米で最も高い。ビール醸造所数多い。ビールへの課税率低い。ビール業界への州経済への貢献度、非常に高い。
4位:サウス・ダコタ州 - Binge Drinkersの割合22%と高い。
3位:モンタナ州 - ヘビー・ドリンカーとBinge Drinkersの割合、いずれも高い。
2位:ニュー・ハンプシャー州:一人当たりの年間消費量43.9ガロンと、ここの州民は全米平均よりも16ガロンも多く飲むが、Binge Drinkersの割合は平均並み。 販売店に課税するものの、消費者へのビール税はないため、ビール購入目的で、近隣州マサチューセッツ州、メイン州からも人が流入。
1位:ノース・ダコタ州:ビール業界が大きくないにも関わらず、この州の住民が消費するビール量は全米で最も多い。ウィスコンシン州に次いでBinge Drinkersの割合が高い。

(The Wall Street Journal, Aug. 15, 2013 / 24/7 Wall St., July 9, 2013)

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