米国の地ビール人気、ビール・フェスティバルにも影響
2013年 7月16日
全米の地ビール・メーカーの多くが、今週、苛立ちをあらわにした。その理由は、地ビール・メーカーにとり自社製ビールの販促の場として最適な機会を提供する、米国コロラド州デンバーにて10月に3日間開催される、米国で最も著名なビール・フェスティバルのオンラインによる展示ブース申し込みに、予想をはるかに上回る数の地ビール・メーカーが殺到し、300社以上のメーカーが申し込みを断念せざるをえなかったからだ。フェスティバルの600を数える展示ブースは2時間も経たない間に売り切れた。大きなブーム到来に沸く地ビール業界が、そうであるが故に今まさに経験する苦悩の一面だ。地ビールの人気の高まりに比例して、地ビール・メーカーの数が増えていく結果、地ビール業界がこれまで維持してきたペースが完全にくずれてしまっているのが現状だと、ある地ビール・メーカーのオーナーは言う。
アンハイザー・ブッシュ社やモルソン・クァーズ社のような大手ビール・メーカーは、今でも、米国の全ビール売上の90%を占める。2012年米国で消費されたビール全体でわずか6.5%しか占めない地ビールは、同年の売上で、全体の10.2%を占めた。全米ブリューワリーズ協会による最新(今年5月)の調査結果によると、全米でビール・メーカーの数は、昨年の2,092社から20%増の2,514社に達し、そのうち56社を除いた全てが小規模、地ビール・メーカーとのことだ。
今年のグレート・アメリカン・ビール・フェスティバルには、およそ49,000人の入場者が予想されている。7月31日に販売開始される75ドルの入場チケットは、瞬く間に売り切れになると見られている
(Huffington Post, July 11, 2013)