空も味方に…米国地ビール

2013年 7月 4日

ビールはビンとの相性が一番としてビンの使用にこだわってきた米国の地ビール・メーカー、ボストン・ビール社は、今年5月に、その方針を180度変え、米国で最大の知名度を誇る同社地ビール、サミュエル・アダムズのアルミ缶での販売を開始した。そして同社は、今、缶であるからこそ可能となる方法で、更なる地ビール売上増を狙う。同社が目を付けたのは、飛行機の機内販売だ。ボストン・ビール社は、米国の格安航空会社ジェットブルー社と提携し、まずはボストン発ニューヨーク行きフライトでサミュエル・アダムズ缶(通称サム缶)の機内販売を実施する。ボストン・ビール社は、航空会社がビンでビールを販売していた約20年前に、同社ビールの機内販売を経験している。その後、今からおよそ10年前、経費節約を迫られるようになった航空業界で、ビール・ビン重量は容易に「削減」の対象となり、ビンでのビール提供は、機内メニューから消滅していった。今年第1四半期、需要減が見られたボストン・ビール社にとって、このビール缶利用は、好材料になると期待される

(The Wall Street Journal, July 2, 2013)

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